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2006.06.25

Flashpoint

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Suzanne Brockmann

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相棒のDeckerを見殺しにしようとしたCIAに愛想をつかしたJimmyは、DeckerとともにCIAを辞して元SEALsリーダーTomの経営するTroubleshooters Inc.に加わった。Troubleshooters Inc.での最初の仕事は、カズベキスタンでおこった大地震で命を落としたとあるテロリストのノートPCを見つけること。テロの情報テンコ盛りなPCをアメリカは欲しくてしかたがないが、国境を閉ざしたカズベキスタンに表立って進入することはできない。そこで、Troubleshootersが仕事を請け負ったわけだ。JimmyとDeckerは他のメンバーとともに復旧作業ボランティアを装って危険なカズベキスタンへと潜入する。ただ、Jimmyにとって問題がひとつ。コンピュータの専門家としてメンバーに加わったCIAでの同僚、Tessの存在だ。諜報員として入局した筈なのに、いっこうに内勤から解放してくれないことに業を煮やしたTessはCIAをやめてTroubleshootersに入社していたのだ。CIAでは仲の良かったJimmyとTessだったが、一夜限りの関係を結んだあとJimmyがTessの前から姿を消して以来のきまずい再会だった。

Troubleshootersシリーズ第7作(The Unsung Hero, The Defiant Hero, Over the Edge, Out of Control, Into the Night, Gone Too Far)
前作Gone Too Farでひと段落したTroubleshootersシリーズ。装いも新たに第二シーズンの幕開けです。SEALsを去ったTomが会社を興し、そこにSamとAlyssaが加わったというところで終わっていた第一シーズンですが、こんどはその会社が舞台となるようです。表向きはまさにTroubleshooters、人々の問題を解決する特殊技能者集団といった面持ですが、その実、今回のように政府から依頼を受けて極秘の対テロ作戦を実行したりもする怪しい会社。
TomとCosmoがちらりと顔をだしますが、それ以外はまったく役者が入れ替わっていて、新シーズンのはじまりを印象づけています。あとは構成もがらりと変わって、前作まで必ず入っていた第二次世界大戦のエピソードもないし、脇役ロマンスもほとんどありません。前半の一部をのぞいては複数のプロットが交錯することもなく、主役ロマンスと作戦遂行の様子にほぼ集中です。ということで、良し悪しはさておき、かなりリフレッシュしたことは間違いありません。
ということで、主役ロマンスの出来にほぼ依存することになるわけですが、私的には・・・うーん、もう一息! いや、決して悪くないんです。やっぱりこの人は上手だなぁと思わずにはいられない安定した筋運びに、テンションの高い文章。スーザン・エリザベス・フィリップスかと思うような、私好みの馬鹿男系ヒーロー。ただ、どうしようもないふたりのすれ違いを説明するには馬鹿男っぷり(笑)が足りなくって、イマイチ納得いかなかったかな。それに、友人DeckerもTessに惚れているっていう設定も少し中途半端。最初、「お、”タッチ”状態か?」とトキメキましたが(古い?)、なんだか尻つぼみになっちゃって、なんのための三角関係だったのやら。ま、ヒーロー・ヒロインの幸福が他人の不幸の上に成立するのはマズイという配慮でしょうが。とはいえ、Tessが自爆テロに巻き込まれたかと思って動転するJimmyの描写とか、情熱的・感動的な告白のシーンとかは、さすが!って感じでしたが。とりあえず、次作に期待ってとこでしょうか。
そうそう、SamとAlyssaは本編では名前しか出てきませんが、スペシャルおまけとして、結婚数ヵ月後のふたりの様子を描く8ページの短編がついていました。ま、仲良くやってるのね、ってことで。2006.6.24★★★★

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コメント

こんにちは!本棚に大事にしまっておいたFlash Point、やっと読み終えました。前作Gone Too Farでお腹いっぱい、満足しきってしまったため、不安もあってなかなか手が出せなかったのですが、じゅうぶん楽しめました。
このシリーズでは、脇役のロマンスのほうによりぐっとくることが多かったのですが、今回もそんな感じで、脇のお話がより気になって。無理やりなロマンスにしなかったことも好印象だったかも。
このあと、続きを読むか、初期の作品を読むか、悩んでいるところです。

投稿: みふゆ | 2006.07.17 15:04

>このシリーズでは、脇役のロマンスのほうによりぐっとくることが多かったのですが、今回もそんな感じで、脇のお話がより気になって

そうそう! DeckerとSophiaは気になりましたね~。あれはもうてっきりそうなっちゃうものだと・・・。

>このあと、続きを読むか、初期の作品を読むか、

迷いますよねぇ。どちらも結構評価がわかれてきますし。
とりあえずHot Targetまでは絶対読もうと思っています。なんでもゲイの息子さんに捧げた作品ということで、とっても素敵な献辞がついてます。

投稿: bookgirl | 2006.07.18 07:44

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