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2006.02.03

Vanity and Vexation

Vanity And Vexation: A Novel Of Pride And PrejudiceVanity And Vexation: A Novel Of Pride And Prejudice
Kate Fenton

Griffin 2005-07
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Nicholas Llewllyn Bevan、通称Llewはウェールズ出身の売れないサスペンス作家。専業作家になるため新聞社をやめたとき、野心家の妻が愛想をつかして出て行ってしまってバツイチ。現在はNorth Yorkshireにある義理の弟Johnの家の離れに住んでいる。パブでの噂話とクリケットくらいしか娯楽のない平和な田舎町だったが、TVドラマ「高慢と偏見」の撮影隊がやってきたから大変。地元のダンスパーティに遊びに来て住民の度肝をぬいた人気女優のCandia Binghamは、なんとJohnとすっかりイイ感じになってしまう。LlewもまけじとTV・映画界のサラブレッドであるアメリカ人の監督 Mary Danceに声をかけようとするが、お高くとまったMaryは田舎作家のLlewなど歯牙にもかけない。しかも彼女が自分のことを"Halfway presentable"と評するのを耳にして、Llewはムッとするが・・・。

"Pride and Prejudice"(「高慢と偏見」)の男女逆転バージョン。以前"Lions and Liquorice"のタイトルで出版されていたもの。Llewがリジー、Johnがジェーン、Candina BinghamがMr.ビングリー、Mary DanceがMr.ダーシーという配役。P&Pでの貴族に相当するのがセレブたちってのがいかにもです。
何といっても特筆すべきは作品の真ん中にあるツイスト、大どんでんがえし。確かに「えーっ」とビックリする。けれど、どうよ? SFやファンタジーなら歓迎されるでしょう。でもミステリでこれやったら石投げられるかも。そしてロマンス的には・・・いやー、やっちゃ駄目でしょう。ま、作品全体がパロディで一つの大きな冗談みたいなものだから仕方がないですけど。真性ロマンスファンとしてはストレートに勝負してほしかったなぁ。
全体的に飄々として軽妙洒脱。イギリスーって感じ(なんやそれ)。雰囲気はなかなか良いけど、頻発するジョークの半分は高尚すぎて理解不能。特に前半は文章が洒落すぎで読みにくくてしょうがない。前に読んでから二年経つので少しは読めるようになったかと思ったけれど、いやぁ、やっぱり読めません。ポスト・ツイストの後半部分はスラスラ読めるんだけどね。
そんなこんなで、ロマンスとして食い足りないのと冗談が難解すぎる(笑)ので今回は3点。また二年後に挑戦します。2006.2.2★★★

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