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2006.01.03

Guardian Angel

Guardian AngelGuardian Angel
Julie Garwood

Pocket Books (Mm) 1990-05-01
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Cainewood侯爵、通称Caineは、伝説の義賊Paganの名をかたって夜な夜なロンドンの街に繰り出していた。というのも、弟Colinを殺したのがPaganであると信じているCaineは、Paganをおびき寄せて敵を討とうと考えていたからだ。ところが真夜中の酒場に彼に会いにやってきたのは、怯えきった赤毛の美少女Jadeだった。「私を殺して」とCaineに依頼するJade。ある殺人を目撃したばかりに追われる身となってしまったJadeは、悪人の手にかけられるくらいなら安らかな死を選びたいと言うのだ。Caineは殺すことは出来ないが、Jadeの身を守ろうと約束する。ところが、実はこれ、Caineの性格を知り尽くした上でJadeが打って出た演技だった。Jadeの真の狙いはCaineの身辺で彼の身を守ること。

未読の"Lion's Lady"に続き、昨年7月に読んだ"The Gift"へと続く、シリーズの2作目なのですね。
"Lion's Lady"を読んでいなかったことはそれほど影響なかったかと思われるけれど、"The Gift"を先に読んでいたというのはマズかったです。いや、ネタバレどうこうという問題ではなくて。なにしろ読んだのが随分前なので細部は覚えてないですから。覚えているのはNathan(というのはJadeのお兄さん)がPaganだということだけなんだけれど、それがマズかった。というか、むしろよかったのかな?
最初登場するJadeは子猫のように怯えきった弱々しいお馬鹿さん系ヒロイン。ヒーローの保護本能直撃タイプ。アリガチかな、と何の疑問も抱かず読み進めていたら、それが全部演技だというじゃありませんか。いや、Caineも騙されたけど私も騙された。「Paganの妹にしてはか弱いなぁ」と。いやはや、ダブル馬鹿。そして明かされる衝撃的なPaganの過去! というか、こんな変則的な順番で読んだ人にとってのみ衝撃的な(笑)。
策略に長けた天才的な嘘つき。怯えることを恥とする親分肌のJade。でもそんな鎧の下には傷つきやすく純粋なハートが隠されているわけで。あからさまに愛情をぶつけてくるCaineに惹かれながらも、「いつかは去っていってしまう」という根拠のない不安を捨てきれない。逃げられるくらいなら逃げてやるとばかりに、何度もCaineの元から脱走を繰り返すJade。そのたびに何故か居場所を突き止めて迎えに現れるCaine。二人の追いかけっこロマンスに、とある反国家的組織の陰謀を絡めて盛りだくさんのストーリーなのですが、惜しいかなCaineのキャラが弱い。「Jade好き好き」なのは良いけれど、もう一押何か欲しかった。でも、正月早々アツアツのロマンスを楽しめてよかったです。2005.1.3★★★★

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コメント

あけましておめでとうございます。
A Breath of Snow and Ashes を読み終えたのですね。
ご苦労様と共にとても羨ましいです。
今年もとても楽しみにしておりますのでご無理のない程度に
感想upをよろしくお願いしますね(笑)
bookgirlさんのように感想upが早い人ってなかなかいないような。
洋書購入の参考にさせてもらってます。

JulieGarwoodさんのこのシリーズ、私もTheGiftを先に
読んでいます。TheGiftへと続く作品になるなんて。
それはそれでご感想から察するに意外な面白さが
あるのでしょうか?
Garwoodさんの作品は比較的ふわっとした軽さが
ありませんか?重たい作品を読んだ後に無性に
読みたくなる作家さんです。

投稿: 藤の森 | 2006.01.05 20:52

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたしますm(_ _)m。

>Garwoodさんの作品は比較的ふわっとした軽さがありませんか?
そうそう!軽いんだけれど、チャラチャラの軽さじゃなくて、ふわっとしてるんですよね。ユーモアたっぷりで、読むと幸せな気分になれるし。彼女の作品には未読の人気作がまだまだあるので、大切な宝の山です。

>重たい作品を読んだ後に無性に読みたくなる作家さんです。
あぁこれも分かりますー。本棚に必ずおきたい常備薬ですね。はっ、そういえば今は切らしてます。買いに行かねば。次は何買おうかなぁ(#^^#)。

投稿: bookgirl | 2006.01.05 21:32

あけましておめでとうございます。bookgirlさんの感想を読んでわくわくし、私もThe Giftを読みましたが、嬉しくなってしまいました。いい本に出会えたときの悦び!無垢なお嬢様ヒロインと悪キャラヒーロー、時代物、現代物を問わずありがちな設定ですが、ピカイチだと思いました。
>彼女の作品には未読の人気作がまだまだあるので、大切な宝の山です。
うーーーん!宝の山にあたってウキウキ♪それを読んじゃって少なくなってきたときの複雑な気持ち・・。今、SUZANNE BROCKMANNのOut of Controlを読んでいるのですが、面白くてたまらないです。Gone Too Farに早く行きたいような、もったいないような。
今年も感想楽しみにしております。よろしくお願いします!

投稿: みふゆ | 2006.01.06 09:15

あけましておめでとうございます!
楽しい本との出合いのお役に立てたなんて、私としてもこんな嬉しいことはありません。
>SUZANNE BROCKMANNのOut of Controlを読んでいるのですが
なーんと、偶然! 実は私も今、彼女の"Into the Night"を読んでるんです。波長が合いましたね。
ホントにこの作家は上手いよなぁ、と嬉しくてニヤニヤしながら読んでます。
>Gone Too Farに早く行きたいような、もったいないような。
分かります~。"Into the Night"を次に読もうと決めたときに、その次の"Gone Too Far"をすぐに注文したんですが、amazonからあの「発送が1~2週間遅れます」メールが来てしまいました。当然ガッカリしたんですが、一方でお楽しみの寿命が延びて嬉しいような気持ちもして(笑)。複雑ですよねー。

投稿: bookgirl | 2006.01.07 01:03

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