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2005.10.11

It Happened One Autumn

0060562498It Happened One Autumn
Lisa Kleypas

Avon Books (Mm) 2005-10
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金はあるけど誇るべき家柄のないアメリカの実業家の娘Lillian Bowmanの使命はイギリス貴族の旦那をゲットすること。イギリス社交界にデビューすべく一家そろって海を渡ってきたけれど、ただでさえアメリカ人平民というハンデを背負っている上に、勝気で辛口で奔放そのものなLillianを相手にする男もおらず、妹共々すっかり壁の花。そんな折、Stony Cross Parkで1ヶ月に渡ってひらかれるパーティに一家で招待され、チャンス到来と母親は大張り切り。しかしLillianの気分は暗かった。館の主であるMarcusとはどうも折り合いが悪いのだ。高慢かつ冷静沈着で非の打ち所のない伯爵であるMarcusは、あの「下着で野球事件」以来、淑女らしさのかけらもないLillianが気に障って仕方が無い。仕事の都合上、やむを得ずBowman一家を招待したものの、会えば喧嘩になるLillianとの接触をできるだけ避けようとする。Lillianもその気持ちは同じだったが、今回ふとしたおりにMarcusと接近すると、どうも彼の行動がおかしい。媚薬効果があるという魔法の香水のせいだろうか?

Wallflowersシリーズ第二作。
前作Secrets of a Summer NightでもSimonの友人として大活躍したMarcusと、Wallflowers一番の問題児Lillianのロマンス。いや~、楽しかった!共に激しい性格のの主人公二人が火花散らして衝突しているうちに恋の炎が燃え上がっちゃう系。こーいうの大好きです。しかも敵対関係から好意が芽生え、それが愛に変わっていく様子がすごく自然に描かれていて説得力があって、本当に楽しめました。得意のラブシーンも若干セーブして(前作はちょっと多すぎたよねぇ)、何故かホットなダンスシーンやキスシーン攻撃でギリギリまで引っ張っていたのも効果的。この結ばれそうで結ばれないもどかしさと期待感が何といっても良いのです! 主人公二人のキャラがき活きしていて、無理なくストーリーを引っ張っていっている感じがあったのも気持ちよかった。これはキャラの勝利ですかね。私的にはLisa Kleypasでは久々のヒット!
3月発売予定の第三作はどうやらEvieとSt. Vincentっぽいのだけれど、おとなしいEvieにちゃんと主役がはれるのか、完全な悪役に堕ちたSt. Vincentにヒーローがやれるのか、若干不安だなぁ。2005.10.11★★★★★

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2005.10.08

Out of Control

0804119716Out of Control
Suzanne Brockmann

Ballantine Books (Mm) 2002-02-26
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"Team Sixteen"のメンバーKen通称Wildcardはトレッキーで隠れロマンチックなコンピューターの天才。学生時代からの恋人と別れ傷心の日々を過ごしていたところ、家の近所で車をパンクさせて困っていたSavannahを助け、そのまま素晴らしい一夜を過ごす。実はSavannah、大学時代に密かにあこがれていた先輩であるKenが海軍特殊部隊にいることを知って、インドネシアの叔父のもとに身代金を運ぶ手伝いを依頼しにやってきたのだった。理想の恋人と偶然であったとばかりに一人で舞い上がっていたKenはSavannahの真の目的を知って傷つき腹を立てるが、インドネシアに同行することを承知する。インドネシアにやってきてみると、たちまち怪しいロシア人のグループが現れて二人は誘拐されてしまう。叔父からの頼みだと思っていた身代金は、このグループが金目当てに仕組んだ罠だったのだ。Kenのプロフェッショナルな機転で彼らのもとから逃げだしたものの、金を狙うロシア人グループや地元のゲリラ兵に追われながら、二人はジャングルを着の身着のまま逃げ惑うことになる。

Troubleshootersシリーズ第四作。
(The Unsung Hero, The Defiant Hero, Over the Edge)
いや、私的にはKenですわ、この作品は。スタートレック大好きないわゆるコンピューターおたくで、女性経験も少なく完全脳内盛り上がり系のヒーロー。思ったことをついポンポンと口にしてしまうため、一見感じの悪い男だけれど、実は10段階評価で10点満点の恋愛を探している超ロマンチック。冒頭のSavannahに一目ぼれする辺りの妄想の広がり具合に、たちまち惚れてしまいました。かと思えばジャングルでは頼れるSEALぶりを大発揮するし、かと思えば頭のなかはやっぱりオタクで正直な妄想系だったりして。素敵すぎです。可愛すぎです。カッコよすぎます。一方のヒロインのSavannahもお嬢様のくせに根性が座っていて弱音一つ吐かないところが良い。そんな彼女がたまに弱音を吐いたりすると、Kenならずともクラっとくるわけです。
シリーズの他の作品同様、メインプロット以外にインドネシアの宣教師Mollyと謎の年下闇商人Jonesのロマンスと、第二次世界大戦中、アメリカのため二重スパイとして働いていたSavannahのお婆さんRoseとナチス親衛隊Heinrichのロマンス、そしてちょっぴりSamとAlyssaがからんできます。Roseの自伝をSavannah,Molly,Jones,Alyssaが読み進めるという構成なんて「上手い!」の一言。それぞれプロットの修羅場から修羅場へと飛びまくるのでダレるということが皆無です。ただ、脇役たちのロマンス自体はちょっと書ききれてないかなぁという印象も。でも、面白かったし、主役のロマンスが充分イケてたし、なんといってもKenが最高だったので5つ星。2005.10.7★★★★★

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