« 2005年8月 | トップページ | 2005年10月 »

2005.09.28

Simply Irresistible

0380790076Simply Irresistible (Avon Light Contemporary Romances)
Rachel Gibson

Avon Books (Mm) 1998-01
売り上げランキング : 158,760
おすすめ平均

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

実は難読症だったのに周囲の無知で知能障害の烙印をおされて小学校をドロップアウト、金持ちの亭主を捕まえられるようにとチャームスクールにいれられたGeorgeanne。21歳でシアトルのアイスホッケーチームのオーナーに見初められて結婚することになるが、結婚式当日に会場から逃げ出してしまう。それと知らず逃亡に手を貸してしまうのがプロアイスホッケー選手のJohn。愛せなかった妻に自殺されて自暴自棄な酒びたり生活を送っていたJohnは、ボスの花嫁に手を出すキケンを知りつつもGeorgeanneと一夜限りの関係を持ってしまう。そして7年後、禁酒して真っ当な生活を取り戻していたJohnは、故郷に帰ったものとばかり思っていたGeorgeanneがシアトルに住んでおり、しかも自分との間に出来た娘がいることを知る。7年前、魅力を振りまいて人に助けてもらうことしか考えていなかったGeorgeanneだが、難読症を克服し、チャームスクールで磨いた料理の腕を活かしてケータリングサービスの共同経営者にまで成長していた。

"See Jane Score"と同じくアイスホッケー物。とはいえ、書かれたのはコチラが先。Rachel Gibsonってアイスホッケーファンなのだそう。
Georgeanneが最初に出てきた時は、生きるためとはいえ、媚ばっかり売ってるどうしようもないコムスメで、一方のJohnも酔った勢いでストリッパーと結婚してみたりと超無責任男で、こんな主人公たちで大丈夫かと他人事ながら思わず心配しちゃいました。・・・そんな主人公なわけないじゃ~ん。ちゃんと二人とも魅力的なオトナになってくれます。
二人の関係が近づいたり離れたりと、距離感がめまぐるしく変わるのがすれ違いマニアとしてはツボ。熱く愛をかわしていたか思うと次のページでは大喧嘩してたりするので嬉しくて目が離せない。ラブシーンもどっきどき。ただ、何ていうんだろ、この人の他の作品でも若干そういう傾向があるんだけど、二人が惹かれあう要因がなんとなーくフィジカル限定のように見えるんですよね。二人のキャラクター(7年後バージョンの方ね)は非常に魅力的だし、ただの美男美女じゃないことは読者にはよーく伝わるんだけど、その良さを主人公たちはお互いちゃんと分かってるのか、と。Georgeanneはただセクシーなだけの女じゃないのよ、って。余計なお世話? 当然相手の人柄にも魅せられてこその熱愛なんだろうけど、そこもうちょっとシツこいくらい書いてくれてれば、ワタシ的には5つ星なんだけどなぁ。
・・・しかし、それにしてもこの表紙の絵はヒドい(笑)。2005.8.27★★★★

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005.09.22

The Fiery Cross

0440221668The Fiery Cross (Outlander)
Diana Gabaldon

Dell Pub Co 2005-08-30
売り上げランキング : 86,499
おすすめ平均

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

アメリカ独立戦争の足音が聞こえはじめた1771年、ノースカロライナではレギュレーターの反乱が起こる。タイムトラベラーのClaireを妻に持つJamieは植民地側が最後に勝利することを知っているが、カソリック教徒の身で土地を所有しているという弱みをもつ彼はイギリス政府の立場で市民軍を率いて反乱の鎮圧に向かわざるを得ない。いつ、どのタイミングで立つ瀬を変えるのか。Jamieは今ひとたびリーダーとして人々を導き、混乱の時代を潜り抜ける覚悟を決める。一方、ジャコバイトの反乱の際に行方不明になっている「Frenchman's Gold」をめぐり、JocastaとDucan, BriannaとJemmyが密かに危険にさらされる。狙っているのは誰なのか、Frenchman's Goldのありかは? そして1776年に火災で死亡することが報じられているJamieとClaire。運命や歴史は変えることができるのだろうか。

"Outlander"シリーズ第5作。
いや~、長かった。マスマーケットで1443ページですよ。結局1ヶ月以上かかっちゃいました。ちょっと長すぎです。せめて2週間くらいで読めるボリュームなら・・・(あるいは2週間くらいで読める読書スピードだったなら)。ただ、Diana Gabaldonがこのテンポ感でしか書けないのなら、それはそれで仕方ないかと思わせる、独特の魅力が彼女にはあるかなぁ。どこか音楽的で詩的な文章とか、理系っぽい、ちょっと皮肉で冷静なユーモアのセンスとか。
今回の主役はRogerとClaireですね。特にRogerは頑張った!前作では頑張っているわりに魅力のないキャラだったんだけれど、今回は存在感がありました。完全無欠ヒーローのJamieとは違う、ただの人(失礼!)Rogerが無茶苦茶な困難を乗り越えてどんどん強くたくましくなっていく様子がよかったです。Briannaとの関係もぐっと深みを増しましたねぇ。そして、Claireもやってくれます。今までJamieの凄さに目を奪われていてあまり気がつかなかったけれど、さすがJamieの女!只者ではないです。バッファローとだって戦うし、男も震え上がる悪党とは何と素手で格闘!更には自家製ペニシリンをお手製注射器(Brianna謹製)で静注しちゃうわ、原っぱで目をつぶったまま気管切開手術するわ。どんどん男前度が亢進している感が。本作で50歳のお誕生日を迎えられた我らがJamieは今回ややサポート側にまわっていますが、相変わらずのスーパーヒーローぶり(たとえ死にそうになっても、とても死にそうな気がしないほど)。パンをもぐもぐしながら顕微鏡で自分の分身を観察、「尻尾がある!」と無邪気に喜ぶキュートなシーンが個人的にはお気に入りです。
ストーリー的には盛りだくさんではあるものの(「Alamanceの戦い」であそこまで盛り上げるとは!)、Frenchman's Gold関係のところが謎を重視しすぎて勢いをそいだように感じたので、4つ星。だけど、Rogerがこれだけパワーアップしたし、戦争という大事件は迫っているし(あと3年!)、次が楽しみ。・・・でもしばらくは軽めの読んで休憩します(笑)。マジ、長すぎです。2005.9.21★★★★

| | コメント (3)

« 2005年8月 | トップページ | 2005年10月 »