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2005.07.30

Sleeping Beauty

0380786451Sleeping Beauty (Avon Romantic Treasure)
Judith Ivory

Avon Books (Mm) 1998-06-01
売り上げランキング : 440,928

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命がけのアフリカ探検からただ一人生還し、一躍ヒーローとなった地質学者のJames。労働者階級の生まれながら、29歳の若さにしてケンブリッジ大学での副総長補佐のポストとナイトの称号を手にし、わが世の春を満喫。そんなある日歯医者さんで出会った謎の女性Cocoに心を奪われる。Cocoは36歳の元高級娼婦。Jamesに心惹かれながらも、いかがわしい過去を持つ自分との交際はJamesのためにはならないと、一夜を共にした直後に彼の元を去る。しかし思いがけずイタリアで再会し、想いを止められなくなった二人は秘密の関係を続けることにするが、そのころJamesの周辺では彼を陥れようという画策が行われていた。

最初のページでいきなりハートをつかまれちゃいました。通りすがりの馬車に水を引っ掛けられて、ずぶぬれになってもハッピーな男。そして歯医者の待合室で泣く女。なんて凄いオープニングだ。当然、期待値跳ね上がりまくったけれど、残念ながら中盤、特にイタリアに舞台を移したあたりはちょっと期待はずれだったかな。この作家も英語はとっても読みにくいんだけれど、他の作品では読み進めるうちに全然それが気にならなくなるのに、今回はどうものめりこめなかった。Cocoが謎めきすぎてて理解できなかったせいだろうか? でも後半、欠席裁判にJamesが期せずして乗り込んだあたりからはまたテンションアップ。プロポーズシーンとか、ドラマチックすぎて可笑しいやら感動するやらで最高。そして最後の最後まで「ひょっとしてビタースィート系?」とハラハラさせられます。
話は全然関係ないけれど、Judith Ivory(この写真はあんまり似てないけど)って京唄子似だと思うのは私だけ?2005.7.29★★★★

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2005.07.23

The Gift

0671702505The Gift
Julie Garwood

Pocket Books (Mm) 1991-01-01
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犬猿の仲のWinchester家とSt. Jamesに友好関係を築こうと、ジョージ三世はWinchesterのSaraとSt. JamesのNathanに結婚を命じる。当時Sara4歳、Nathan14歳。結婚式の後、実家のWinchester家に戻りSt. Jamesの悪口を吹き込まれながらSaraは育つが、ロマンチックなSaraはいつかNathanが迎えにやってきて永遠の愛を告白してくれることを信じていた。結婚の契約を履行し王からの報酬をもらうためにNathanがSaraをさらいにやってきたのは14年後。二人はNathanの船Seahawkに乗り込む。Nathanは夢見たとおりにハンサムだけれど、怒鳴ってばかりで愛情のかけらも感じられない。彼から愛の言葉を貰うべく、また女主人として船乗り達の尊敬を勝ち取るべく奮闘するSaraだけれど、やることなすこと裏目に出て、次から次へとSeahawkに災いを招き寄せてしまう。

か、可愛すぎる、Sara。救いようもなくロマンチックで、無邪気で、泣き虫で、彼女なりに計算はあるんだけど、計算が甘すぎて計算になっていないし、怖いもの知らず故に大胆で、他人の愛情を疑わない頑固者。次から次へと馬鹿さ加減を披露して笑わせてくれる。そんなSaraにNathanが翻弄される様子がまた良い。最初の方の、キケンな夜道を一人歩くSaraの周りに次から次へと現れる暴漢たちをNathanがやっつけるシーン(勿論Saraは最後まで危険に気づかないまま)が象徴的。呪われたパラソル(!)とか、飄々とした作品のトーンがまた彼女のキャラにあってる。とにかくSaraが魅力的に描かれていて、Nathanはじめ、ありとあらゆる人々が最後には彼女に夢中になってしまうのも納得。心配をかけたSaraを説教するために船員達が行列をつくったというエピソードが愛情溢れてて良かったなぁ。
それに、ラブシーンが可愛いんだ、これがまた(笑)。それで嫌味がないところが凄い。2005.7.21★★★★

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2005.07.19

Harry Potter and the Half-Blood Prince

074758110XHarry Potter and the Half-Blood Prince (Harry Potter 6) (UK) [Adult edition]
J.K. Rowling

Bloomsbury 2005-07-16
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Harry、6年目のHogwarts。Lord Voldemortの復活で魔法界は大混乱。先頭を切って戦うべき魔法省は相変わらずの官僚主義体質で役立たず。HarryはMalfoyがDeath Eaterになって、よからぬことを企んでいること、それにSnapeが絡んでいることを信じ、それが何であるかを突き止めようとするが、例によって周りには相手にされない。一方、OWLsで"outstanding"をとらなければ毒薬学の授業はとれない言われたため、教科書も買わずにHogwartsへ戻ったところ、教官の交代でHarryも授業を受けられることに。間に合わせで借りた古い教科書には"the Half-Blood Prince"という署名と沢山の書き込みがあった。書き込みの指示に従って薬を調合することで、Harryは毒薬学で目覚しい成績を上げる。Half-Blood Princeとは誰か?またMalfoyの企みは何なのか? 安全である筈のHogwartsの中でも恐ろしい事件が相次ぐ。そんな中、HarryはDumbledoreの個人授業でLord Voldemortの秘密に迫ってゆく。

【これはロマンスではありません】
なーんて注意書きも不要な、いわずと知れたHarry Potterシリーズ第六作。
この作者の特徴はなんと言っても伏線を張って貼ってハッてはりまくること。児童文学作家というよりは、伏線作家("覆面作家"みたいだ)? そして5冊分の歴史を通じて膨れ上がった膨大な登場人物。いやー、前半きつかった。普段、ロマンスの直線型のストーリー展開と片手で足りる登場人物に馴れ親しんだ身には、伏線ばっかりで一向に進まず、まったくもって煮え切らないストーリーや、次から次へと出てくる謎の固有名詞は殆ど拷問。何しろ5巻を読んでからはや2年。当然ぜーんぶ忘れたってば。 しかーし!後半はノンストップ急行。前半の我慢が一気に報われます。5巻よりも面白かったと思う。最終巻が楽しみです。今度は後作への伏線がない分、伏線含有量は低いはず。。。
みんなのHarryも16歳。前作での情緒不安定さは影を潜め、すっかりオトナになって!なんて感無量。ロマンス・ファン的には青春真っ盛りを迎えた主人公達の恋愛模様が気になるところですが、この辺りもバッチリ満足させてもらいました。前作の恋愛ごっこから一歩進んで、下馬評どおりのカップリングで淡い初恋の花が咲きまくり。Harryのテクニックもクソもない大胆極まりないアタックには愕然とさせられ、やっぱりまだ子供だゎと何故かホッとしたり。殆ど甥っ子でも眺めてる気分。
ラストではやっぱり悲しいことがおきますが、もう、これは英雄モノとしては避けられない展開。「巣立ち」は英雄の必修科目ですしね。そのシチュエーションが残酷極まりないあたりは作者の本領発揮ですね。この人、やる時は容赦ないからね。「六つ目のHorcruxはHarry自身なのではっ!」と一瞬思ったのは私だけではないず。この作者ならやりかねないと・・・。さすがにそこまではやらなかったみたいですけど(笑)。
そうそう、Fleurがカッコよくてちょっと泣けました。2005.7.19★★★★★

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2005.07.14

This Heart of Mine

0380808080This Heart of Mine (Avon Romance)
Susan Elizabeth Phillips

Avon Books (Mm) 2002-02-05
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おすすめ平均

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新進絵本作家のMollyは突然情緒不安定になってしまい、落ち着くまで隠居しようと姉の別荘に転がり込む。と、誰もいないはずのそこには、自暴自棄な奇行で謹慎を命じられたシカゴ・スターズのクオーターバック、Kevinがいた。実はMolly、物心ついたころからにKevinに片思いしていたのだ。その夜Mollyは寝ぼけたKevinを襲い(!)、彼の子供を身ごもってしまう。チームのオーナーであるMollyの姉夫婦に形式上結婚を強要され、二人は俄仕立ての結婚式を挙げるが・・・。

"It Had to Be You"でヒロインPhoebeの生意気なティーンエージャーの妹として登場したMollyと、"Nobody's Baby but Mine"でヒーローCalの控え選手、かつ彼の友人として登場したKevinのロマンス。「シカゴ・スターズ」シリーズの総決算といった感じの作品で、上述の両作品の主人公達も頻繁に登場するし、私の愛するBobby Tom("Heaven, Texas")も一瞬顔を出す! 内容も悪く言えば過去の作品の焼き直しなんだけど、「それがどうした」と開き直りたくなる魅力があるところがホント不思議。読者が求めていて、かつ彼女にしか供給できないモノってのがあって、それがある限り私たちは焼き直しでも何でも読み続けるんだろうなぁと。だって、まだ読みたいもん。スポーツ馬鹿と頭でっかち女のセクシーでユーモラスでエモーショナルなロマンス。
この作品でユニークなのは、Mollyの絵本が作中作として出てくるところ。この絵本がなかなかナイスだ。絵本の主人公ウサギのDaphneはMolly自身であり、彼女の悪友アナグマのBennyのモデルはKevinなので、しばしば本編の進行をリピートしたりオーバーラップしたりする形で挿入される。ドラマチックなシーンをウサギとアナグマに演じられるとそれはそれでかえって迫力があったりして。また、絵本作家としてのMollyにはきっとロマンス作家としてのSusan Elizabeth Phillipsの体験が反映されてるんだろうななんて想像してみるのもリアルで面白かった。2005.7.13★★★★

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2005.07.08

Truly Madly Yours

0380801213Truly Madly Yours (Avon Light Contemporary Romances)
Rachel Gibson

Avon Books (Mm) 1999-01-01
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美容師のDelaneyは亡くなった継父Henryの遺言を聞くため10年ぶりに故郷のTrulyにやってきた。Delaneyに分けられた遺産は3億円相当。しかし「Trulyに一年間住むこと」がその相続の条件。一方、Henryの私生児であるNickも資産価値のある土地を相続するが、その条件は「一年間、Delaneyと性的関係を持たないこと」。Nickは自分を認知しなかったHenryを憎んでいて、突然やってきてHenryの子供の座に収まったDelaneyのことを、嫉妬のためか子供の頃からいじめてばかりいた。DelaneyはNickを恐れつつも、武骨でセクシーで時々妙に親切なNickにどこか惹かれていた。実は10年前にDelaneyがTrulyを離れることになったのもNickとのある事件がキッカケだった。10年ぶりに会うNickは相変わらずゴージャスだけれど、女性関係は奔放な悪い男。そんな相手に夢中になってはおしまいだ。24時間営業のコンビニもなく、ゴシップが最大の娯楽であるような小さな田舎町で、DelaneyはNickを避けながら一年間サバイバルできるのか。

前半、テンポがわるくってイマイチかなぁとおもってたけれど、後半はどんどん面白くなった。私生児とか支配的な親との確執とか、今まで読んだ彼女の作品にくらべると若干トーンが重めかな? だけど、田舎町のカラフルで個性的な住人達とDelaneyとの関わりがユーモラスで楽しく読める。個人的にはNickの不器用な愛情表現がツボ。鍵を付けたり、タイヤを交換したり、かなり胸キュンです。Delaneyには結構ひどいことを散々言ったりしたりするのだけれど、読者がその彼の不器用さを愛せるかどうかで作品に対する評価が分かれるかも。どっちかというと地味めで、読みながら圧倒されるという感じの作品じゃないけれど、読後感はかなり幸せ。2005.7.8★★★★

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2005.07.06

Breathing Room

0061032093Breathing Room (Avon Romance)
Susan Elizabeth Phillips

Avon Books (Mm) 2003-04-29
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秩序を愛するIsabelは数々の自己啓発本のベストセラーを飛ばしたカリスマ啓蒙家。ところが信頼していた会計士が財産を横領して逃亡し、Isabelは1億円以上もの税金未納のスキャンダルに見舞われる。スキャンダルの影響を受け、新作の売れ行きはさっぱり。更にはフィアンセが年上の恋人をつくって突然去ってしまう。仕事でもプライベートでもボロボロになって、彼女は友人から借りたトスカーナの農家で心の傷を癒す為、イタリアに旅立つ。途中、フィレンツェで彼女の性的魅力を否定する元フィアンセの言葉の呪縛から逃れようと、カフェで出会った魅力的なイタリア男と衝動的に一夜を共にする。しかし、この男Ren、実はイタリア出身のハリウッドの悪役スターで、更に具合の悪いことにトスカーナでの住居の大家だった。

舞台のトスカーナがとにかく素敵。風景や食べ物、地元の人々が魅力たっぷりに描写されて、読んでいるだけでトスカーナの空気を吸った気さえするほど。お得意のお堅い優等生と不良青年カップリングで、主人公のキャラもたっていて、二人のウィットと緊張感に富んだやり取りも素晴らしい。意に反して相手に惹かれていくことに対する戸惑いや、自分探しの葛藤も読み応えがある。ただ、残念なことにラストで二人が互いの愛に目覚める辺りが若干唐突で説得力に欠ける感じがする上、肝心のクライマックスでちょっとヒロインが神がかってきてしまい、スピリチュアルという言葉から一番遠い世界に住んでいる私は置いてきぼりを食らってしまう結果になってしまった。あ~ぁ、もったいない。2005.7.2★★★★

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