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2005.05.14

My Darling Caroline

0515123692My Darling Caroline
Adele Ashworth

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19世紀初頭のイギリス。ヒロインのCarolineは幼いころから数学と植物学の天才振りを発揮し、周囲からは変人扱いされて育ったオールドミス。愛する植物学を追求するためオックスフォード大学の敬愛する植物学者に弟子入りを希望するも、女性であることを理由に「家庭菜園でもやってろ!」と平たく拒絶されてしまう。最後の手段とばかりにアメリカはコロンビア大学の研究者に今までの研究の成果を性別を伏せて送りつけたところ、是非アメリカに来て共同研究しないかという返事をゲット。あとは、変人の娘を大事に育ててくれた父親をいかにして説得するかだけだったのだけれど、その父親にある日突然、Brentという男との結婚を強要される。Carolineの方はほとぼりが醒めた頃に結婚を解消してアメリカにいくつもりで、Brentの方は手違いで売られてしまった愛馬を買い戻すための交換条件として、それぞれの便宜のために始まった結婚生活。そしてもちろんお約束どおり、意に反して恋におちてしまう二人・・・。

ロマンス自体も佳作なんですが、なにしろこのヒロインの女性であるが故に認められないフラストレーションが非常に共感をさそう。誰だって「女性」であるというだけで悔しい思いをしたことが一度や二度はあるはず。男女平等の幻想のなかで学生時代を送って、いざ就職活動を開始して初めて目の当たりにした現実の姿に感じた失望と憤りは今でも忘れることが出来ません。ましてやヒロインの場合、男女不平等が良識だった時代。しかもただ女性であるがゆえに葬られようとされている、その才能は並大抵のものではなかったわけで。その中で、決してふて腐れず、何とか道を見出そうと挑戦を繰り返す姿には、周囲のせいにして諦めている自分を反省させられます。Carolineの植物学に対する愛が、Brentに対する愛の比較対照として迫力をもって語られるからこそ、ロマンスの方も活き活きと輝くのかなと感じました。二人が惹かれていく様子にも説得力あり。Brentも相当いい人だったけど、なにしろCarolineが光ってましたねぇ。植物学をとるのか、Brentをとるのか。容赦ないBrentの誘惑に揺れる女心がツボでした。2005.5.13★★★★★

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